産業カウンセラーを訪ねて

sangyo-co05.png
東風「48号」

産業カウンセラー、ただいま模索中

 

同僚のメンタル不調、大学での学びなおし、傾聴ボランティア、そしてラリー・・・。
これまでのの経験のひとつひとつが、産業カウンセラーへの道につながっていると信じて。

藤澤 久美子様(船橋市)
pdf.png1 2 記事をPDFでダウンロードできます。

産業カウンセラーを知ったきっかけ

私がカウンセリングやメンタルヘルスに関 わることに関心を持ったきっかけは、会社の同 僚がメンタル不調を理由に退職してしまったこ とでした。私も同僚も中途入社で、中堅・ベ テランがいなかった現勤務先にシステムエンジ ニアとして入社し、今ならブラックと言われ ること間違いなしの長時間の勤務をしていた中 でのことでした。 同じ仕事を一緒にしていて、同僚がそんな にも疲れてしまっていたことに私は全く気づい ていなかったのです。あの時に気づいて、な にか適切な声かけができていたら、同僚はそん なに追い詰められなくて済んだのではないか、 と、いささかおこがましいことを考えたのが 始まりでした。 ちょうど私自身 40 代後半になって今後の仕 事や生き方を考えていたこともあり、大学の 通信課程に入り直してメンタルヘルスを勉強す ることにしたのです。 しかし、大学の勉強は理論に偏り、実践が 伴っていません。当時は、「傾聴」という言葉 は知っていても、単なる世間話を聞いてくる のとどう違うのかすら、わかっていませんで した。 そこで次の課題は、「傾聴」を学んで、実際 にやってみるにはどうしたらいいのか、でし た。IT 系の常で、ネットで検索をしました。「傾聴」「セミナー」とか、そんな言葉で検索し たと思います。ヒットしたのが産業カウンセ ラー協会の養成講座でした。そこで7 カ月間、理論の復習とロールプレ イでの「傾聴」の実習をし、産業カウンセラー の資格を取得することになったのです。

 

傾聴ボランティア

こんな状態ですので、では産業カウンセラー の資格を取って、今後どうしていきたいのか という点についてはまだ形にできていません。 当初の思いもあり、仕事をする中でメンタル な問題が起きて苦しくなっている人をサポート できる活動につなげたいと思っています。 仕事としては畑違いの技術職のままなので、 会社の業務のなかで直接生かすといったことは ないのですが、せっかく学んだ「傾聴」を忘 れないよう、そして、できることなら多少な りともそのスキルを伸ばせるような活動に取り 組んでいます。その一つが、東関東支部での傾聴ボランティ ア活動です。柏市内の高齢者施設に伺って、 施設利用者の方々のお話を聴きます。高齢の 方、中には認知症の方もいて、同じ話を何度 も繰り返すということもありますが、それはそ の方にとって、とても印象深いこと、楽しかっ たことなのです。 お一人の方のお話を聴くのは1 回施設に 伺って 30 分から1 時間程度。じっくり、とは 言えない時間ですが、楽しそうに話していただ けると、こちらも嬉しい気分になれます。施 設スタッフの方から、「こんなに自分の話を聞 いてもらえたのは久しぶりだったと〇〇さんが 喜んでいましたよ」と言われるようになってき ました。 見方を変えると、傾聴ボランティアは施設 スタッフの方の役にも立っています。デイケ アにせよ宿泊にせよ、介護施設のスタッフは 少なく、やることがたくさんあります。利用 者向けのイベント、食事のケア、お茶、入浴 介助などなど。スタッフの方に「私たちが助 かるんですよ」と言っていただいたときには、 目からうろこが落ちたような気分でした。 「傾聴」については、会社経由で参加した東 日本大震災被災地での傾聴ボランティアで、と ても印象深いことがありました。仮設住宅でお 料理教室を開き、被災者の方に参加してもらっ てお話を伺う、というものです。その方は、 私より年齢は若干上、仲のよさそうなご近所の 女性グループで参加していました。グループの 方々とも談笑していて、明るい方、元気な方、 というのが最初の印象でした。次にグループ と離れて1 対1 でお話を聴いた時、途中から涙 を流され、堰を切ったように、それまで話さ なかった、苦しいこと、つらいこと、寂しい ことを話してくださいました。ご近所のグルー プでは言えないのだとも。 ひとしきり話したあと、その方は「言えて よかった」とおっしゃって帰って行かれまし た。多少なりともその方の気持ちに寄り添う ことができたのかどうか。自分なりに、「傾聴」 とはこういうことなのか、と思えた出来事で した。

これからの取り組みへの思い

ようやく、相手の方に寄り添ってお話を聴 くということが実感として感じられるように なってきました。この実感を踏まえて、これ から産業カウンセラーという資格をどう生かす のか、模索していきたいと思います。

余談

ここからは余談ですが、私は趣味でラリー をしています。草の根モータースポーツは個人 競技であることが多いのですが、ラリーに限っ てはチームプレーです。ドライバーは文字通り 運転手。そしてラリーの特徴である、コ・ド ライバー。以前流行ったゲーム「セガラリー」 などでご存知の方もいると思いますが、助手 席で地図とペースノートを読むのが仕事です。 ペースノートというのは聞きなれない言葉だと 思いますが、見通しの悪い山の中で、道が何 メートル先で左右どちらに曲がっているのか、 どのくらいの深さで曲がっているのか、道の状 況はどうなっているかを書いたもので、ドラ イバーは道を見て走るというより、ペースノー トを聞いて走ります。ラリーはドライバーと コ・ドライバーが、お互いを信頼して、そし て自分のできる最大のパフォーマンスを発揮し た時に成り立つのです。仕事の中の人間関係も そんな風にできたらいいのに、と思いつつ日々 を過ごしています。

過去の掲載(産業カウンセラーを訪ねて)

sangyo-co04.png

東風「48号」 

養成講座がくれた信頼のきずな

久保村 俊哉様(流山市)

pdf.png1ページ目 / 2ページ目

私は正規・非正規併せて約50000人の従業員が働く小売業で人事労務担当の仕事をしております。 全従業員の労務管理全般と疾病等の休職者管理等を主に行っております。…
sangyo-co03.png

東風「47号」 

Where there is a will, there is a way. 意志のあるところに道は開ける

福田 恵子様(市川市)

pdf.png1ページ目 / 2ページ目

私は大学のキャリアセンターで週3 日、学生の進路・就職支援の相談業務に携わっていま す。今の大学は3 校目、通算20年になります。…

  • columnC.png
  • shine_green.png
  • bnr_fb.jpg 

TOPへ
一般社団法人日本産業カウンセラー協会
東関東支部 拠点事務所
柏事務所
〒277-0005 千葉県柏市柏 2-6-17
染谷エステートビル 3F
詳細はこちら >
千葉事務所
〒260-0028 千葉県千葉市中央区新町18-12
第8東ビル501号室
詳細はこちら >
茨城事務所
〒312-8716 茨城県ひたちなか市勝田中央14-8
ひたちなか商工会議所305号室
詳細はこちら >
Copyright © 一般社団法人 日本産業カウンセラー協会 東関東支部 All Right Reserved.